幅広い年代の人に親しまれている酵素風呂ですが、入ってはいけないタイプがあることをご存じでしたか?
今回は酵素風呂に入ってはいけない人のタイプと理由、安全に入酵するための3つのポイントを解説していきます。
yuki
この記事の監修者
2005年から臨床検査技師として、健診センター、中核病院などに勤務、臨床検査科長や経営推進課の責任者を務めた細菌検査(臨床微生物学)のプロ。 自身がアトピーに子供のころから悩まされていたことから、酵素風呂に興味をもち、現在は酵素風呂風土の経営者の一人。
YUKIのプロフィール
酵素風呂は危険?リスクを知ってから利用しよう
酵素風呂はメリットや効果を実感している人が多数いますが、知っておきたいいくつかのリスクがあります。
ここでは酵素風呂の利用に危険があるのか、リスクとメリットを合わせて解説してみたいと思います。
酵素風呂の特徴やメリットはこちらのコラムも合わせて参考にしてください。
酵素風呂は危険?どんなリスクがある?
酵素風呂は自然界に存在していたり、身近な食べ物に含まれている素材を床材に使用しているため、リスクよりも心身に良いメリットがたくさんあります。
酵素風呂にリスクは少ないものの
- 入酵時間
- 床材の特性
- 入酵のタイミング
によっては心身やお肌に良くない影響が出てしまう心配があります。
酵素風呂はサウナや岩盤浴に比べて新鮮さを感じられる空間でもあるため、最適な入酵時間を知らないでいると、つい長く入って湯あたりやめまいが起こってしまいます。
また、米ぬかの床材の酵素風呂を選んだ場合は、床材特有のムワッとしたニオイが逆にストレスになり、リラックスして入酵できないと感じることがあります。
酵素風呂はタイミングによっても心身に良くない影響を与えてしまうことがあり、
- 空腹時に酵素風呂に入った場合:低血糖によるめまいやふるえ、動悸など
- 満腹時に酵素風呂に入った場合:胃腸の消化吸収の活発な働きによるもたれや胸やけ
といったリスクが出やすくなります。
酵素風呂のデメリットを超えるメリット
酵素風呂にはお伝えしたようなリスクやデメリットがあるものの、
- 正しい入酵時間
- 利用の最適なタイミング
- 自分に合った床材を選ぶ
というポイントでほとんどの場合危険を感じずに心地よく安心安全に利用することができます。
酵素風呂の正しい利用ではデメリットを遥かに超えるメリット
- 冷えやすい体質の改善や予防
- 免疫力の向上
- 美肌
- デトックス
- ダイエット、ボディメイク
- 癒し、リフレッシュ
酵素風呂は上記の効果やメリット以外にも、自然の豊かさを感じられる空間でもあるため、サウナや岩盤浴とは違った新鮮味が実感できます。
酵素風呂に入ってはいけない 人
酵素風呂を利用したいと思っていても、自分は問題なく入酵できる体質・状態なのか、すぐに判断することは難しいと言えます。
酵素風呂を安心・安全に利用するために、ここでは酵素風呂に入ってはいけないタイプの人とそれぞれの理由をわかりやすくお伝えしてみたいと思います。
生理が重い人
酵素風呂は生理中の利用が可能になり、女性ホルモンを分泌・コントロールしている卵巣を温めてバランスを整える効果が期待できます。
しかし以下に当てはまる場合注意が必要です。
- 極度の生理痛がある時の入酵
- 経血量が多く、ナプキンを何度も変えるほど経血量が多いとき
- 生理による頭痛やめまい、貧血症状が著しい
といった場合は酵素風呂の熱感や米ぬか床材のニオイが心身の刺激になり、気分が悪くなってしまう可能性があります。
胃腸の調子が悪い人
酵素風呂の利用は空腹時・満腹時を避けることをお伝えしましたが、胃腸の調子が悪い人の場合も避けた方が良いと言われています。
胃腸の調子が悪い人が酵素風呂に入ると床材の自然発酵熱によって胃腸に血液が一気に集中し、もたれや吐き気などが出やすくなってしまうのです。
好転反応もより強く出ることがあるので、注意が必要になります。
体力が著しく消耗している人
酵素風呂はサラサラとした床材の心地よさ、自然を感じさせるような癒しが魅力的なメソッドですが体力が著しく消耗している人にはおすすめできません。
その理由は、酵素風呂に入るとわずか15分の入酵でもランニングやエアロビクスといったハードな運動を2時間したのと同じ程度になるため。
体力が消耗時の酵素風呂の入酵はハードな運動を2時間したのと同じ状態になって、脳や神経が興奮した状態に変わってしまいます。
高血圧や心臓に持病のある人
高血圧や心臓に持病がある人は酵素風呂の施設・サロンからも利用を控えることが注意喚起されています。
高血圧や心臓に持病がある人が酵素風呂の利用を避けるべきなのは、
- 酵素風呂の温熱作用
- 床材が敷き詰められた桶の内部にこもった湿気
などによって血圧が上昇しやすく心身への負担がかかりやすくなるためです。
酵素風呂利用前にアルコールを飲んだ場合
酵素風呂の利用前にアルコールを飲んだ場合も、利用を避けることが推奨されています。
酵素風呂に入る前にお酒を飲むと、内臓が温められていくことでアルコールの体内への循環が早くなり、悪酔いやのぼせの原因になってしまうのです。
出血や化膿が見られるケガがある人
出血や化膿があるケガ、皮膚のトラブルがある場合も酵素風呂の利用を控えることが推奨されています。
出血や化膿がある皮膚のトラブルは炎症した状態であり、酵素風呂に入ると血行が促進されることで炎症状態が悪化しやすくなるのです。
酵素風呂の利用で危険な体調とは?前もって知っておきたい注意点
酵素風呂に安心・安全に入酵できる問題のない体調・体質の人でも、入っている最中に体調が悪くなってしまうケースがあります。
酵素風呂の利用による気を付けておきたい体調の変化は「好転反応」によるもので、
- 心身に酵素風呂の効果が出ている際に起こる
- 身体の症状には倦怠感や頭痛がある
- お肌の症状には赤みやかゆみ、吹き出物のようなポツポツが出る
といった特徴があります。
酵素風呂の好転反応は年代や性別、体質やその日の体調にかかわらずに誰にでも起こりやすい傾向ですが、あくまで一時的な変化です。
酵素風呂利用の落とし穴とは?安全に利用するためのポイント3つ
毎回の酵素風呂の利用で安心と安全を守るために、知っておきたい3つのポイントをお伝えしてみたいと思います。
ポイント1.しっかりと水分補給しておく
水分補給と酵素風呂の温熱による血行促進で、老廃物や毒素排出が活性しやすくなるでしょう。
ポイント2.入酵時間を守る
酵素風呂は15分が入酵時間の目安になっています。
カラダが温まって熱さを感じたら、のぼせやめまいのトラブルを防ぐためにも、下半身のみを床材に浸すといった入酵中の体勢にも気を配ることがおすすめです。
初めての場合は、まずは15分から挑戦して下さい!
ポイント3.カウンセリングで疑問・不安点を相談しておく
はじめて酵素風呂に入る際は、事前にカウンセリングを受けることができます。
- 利用に関する注意点
- 入酵の流れ
- 効果やメリット
などをわかりやすく丁寧に伝えてもらうことができるため、その中で疑問や体調に関する不安点が出てきた場合はすぐに相談しておくと毎回安心安全な利用ができます。
まとめ
基本的には心配な場合は、医師に相談の上ご利用いただくことが一番です。
そのうえで、合う合わないは体験して頂くのが一番だと思います。
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