酵素風呂は材料や手順を知ることで自宅でも作ることができますが、基本的にはとても難しいと言えます。
その理由は温度や湿度の管理がとても難しかったり、酵素を生み出すまでには時間と手間がかかり、ノウハウがないと失敗することも。
ここでは酵素風呂を自宅で楽しむ作り方や失敗しないためのポイント、開業を考えている方に役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。
yuki
この記事の監修者
2005年から臨床検査技師として、健診センター、中核病院などに勤務、臨床検査科長や経営推進課の責任者を務めた細菌検査(臨床微生物学)のプロ。 自身がアトピーに子供のころから悩まされていたことから、酵素風呂に興味をもち、現在は酵素風呂風土の経営者の一人。
YUKIのプロフィール
酵素風呂の作り方を徹底解説!材料や手順を分かりやすく紹介
自宅で酵素風呂を楽しむためには、必要な材料を用意して発酵や温度を管理するための手順を押さえておくことがファーストステップになります。
自宅で酵素風呂を作って心身の健康や美容に役立てたい人や、開業の目的がある人は必要な材料と手順をぜひ参考にしていただければと思います。
step1 酵素風呂づくりに必要な材料を準備する
酵素風呂を作るために必要な材料は、
- 酵素風呂の原料となる米ぬかやヒノキのおがくず、薬草など
- 全身を浸すことができるくらいのサイズがある木の桶または木箱
- 発酵液
- 酵素風呂の大きさに応じて必要になる攪拌器
- 酵素風呂の温度管理に必要な温度計
の5つがあります。
酵素風呂の原料となる米ぬかやヒノキのおがくず、薬草や発酵液はホームセンターやインターネットの通販サイトで購入が可能になっています。
木の桶や木箱の大きさによって必要になる攪拌器ですが、用意が難しい場合はスコップやクワを使って床材を混ぜる方法も問題がないと言われています。
微調整が可能なので、スコップはクワはおすすめです!
step2発酵作業を行う
酵素風呂に必要な材料が揃ったら、酵素風呂の根本となる発酵作業を行います。
酵素風呂の発酵作業は、米ぬかやヒノキのおがくずの原料に発酵液を混ぜてからまんべんなくかき混ぜることが基本となります。
ここまでの発酵作業は比較的シンプルで、はじめて酵素風呂づくりにチャレンジする人でも失敗が少ないと言えるでしょう。
発酵作業では発行の温度を60度にキープする必要があり、この際は温度計を使って温度と発酵の状態を確認していきます。
ここが非常に難しく、湿度によって入れる水分量を調節します。
やりすぎると、温度が上がらず、やらなすぎでも温度が上がりません。
攪拌をサボると、石のように硬い酵素玉が出来てしまいます!
step3酵素風呂のメンテナンス作業
酵素風呂の発酵状態や温度管理をしながら、次は以下のようなメンテナンスの作業が必要になります。
- 酵素風呂の原料を定期的に追加、取り除く
- 温度計を使って60度をキープしながら原料をまんべんなく混ぜていく
- 最低1日1回のメンテナンスを行う
酵素風呂のメンテナンス作業は毎日欠かさず行うことが発酵熱をキープするポイントになり、ヒノキのおがくずと米ぬかの床材によって管理方法や攪拌の頻度が変わってくるケースがあります。
因みに弊社へ1日3回は最低メンテナンスを行っております!
酵素風呂の作り方を失敗しないために知っておきたいポイントとは
酵素風呂の原料や発酵液は繊細な性質があるため、発酵や温度調整のノウハウを押さえておくことが重要となります。
ここでは酵素風呂を作って失敗しないために、知っておきたい注意点やポイントを詳しくお伝えしてみたいと思います。
十分に発酵させること
酵素風呂は発酵がすべて!と言っても過言ではございません。
木の桶や木箱に米ぬかやヒノキのおがくず、薬草などをびっしりと敷き詰めて発酵液と混ぜ攪拌しながら発酵を促していきます。
ヒノキのおがくず・米ぬかの原料の量に応じて発酵液を混ぜ合わせないと、発酵が上手くいかなくなり酵素風呂本来の温かみが感じられなくなってしまいます。
自宅で酵素風呂を作る際は、原料と発酵液の量のバランスと攪拌の回数に気を付けて十分に発酵しているか確認することがポイントです。
米ぬかの原料を使った場合はニオイに配慮すること
酵素風呂作りに米ぬかの原料を使った場合は、ニオイに配慮する必要があります。
この理由は米ぬかにはヒノキのおがくずよりも発酵の際に強いニオイが生じ、場合によって刺激に感じてしまうことが少なくはないからです。
米ぬかの床材のみを使った酵素風呂は、発酵の過程で生じるニオイが比較的強いためマンションやアパートで作る際はニオイの配慮が必要と言えます。
米ぬかの刺激が強い発酵臭は、ヒノキのおがくずの原料とブレンドすることで中和できます。
ヒノキのおがくずは森林浴をしているようなやさしい癒し作用に優れた香りのため、ニオイが気になる際はこの原料のみで酵素風呂を作ることもおすすめです。
米ぬか・ヒノキの両方の原料を使った酵素風呂は、
- 米ぬかの成分が皮膚をうるおいでコーティングして乾燥や肌荒れを防ぐ
- ヒノキのおがくずに含有されたヒノキチオールが皮脂の収れんや炎症を抑える
という、お互いの原料のメリット・効果が活きるため、単体の使用よりも心身やお肌への恩恵が増えていくでしょう。
酵素風呂を自宅で手軽に作る方法とキットについて
酵素風呂づくりに必要な材料の準備や手順は、ノウハウや知識がないとハードル高さを感じてしまうかもしれません。
そんな方におすすめなのは、自宅で酵素風呂を手軽に作れる専用キットや酵素入浴剤、酵素液の活用です。
ここでは自宅での手軽な酵素風呂づくりにおすすめの、専用キットや酵素入浴剤、酵素液それぞれ使い方や特徴とメリットを詳しく解説していきたいと思います。
酵素風呂の専用キットとは?おすすめの理由
自宅で酵素風呂を楽しみたい人におすすめの専用キットとは、
- 木箱や木の桶、ヒノキの桶
- ヒノキのおがくず
- 米ぬか
- 発酵液
- 攪拌器
- 温度計
といった、酵素風呂づくりに欠かせない材料とアイテムがすべてセットになった製品のことを言います。
酵素風呂の専用キットは、自宅で手軽に酵素風呂を作るためのノウハウや手順が記された説明書が同梱されているため、初めてチャレンジする方にも安心です。
酵素入浴剤とは?おすすめの理由
酵素入浴剤は身近なドラッグストアやマーケット、通販サイトでも手軽に購入できる、浴槽に入れるだけでカンタンに酵素風呂気分を味わうことができます。
酵素風呂づくりに必要な材料の準備が難しい人に人気の酵素入浴剤は、
- カラダを深部まで温めて冷えを予防、緩和する
- 古い角質を穏やかに取り除き透明感のある美肌に整える
- 体臭の原因となる余分な脂質を洗い流す
- 自然を感じさせるまろやかでやさしい香り
などなど、酵素風呂にとても良く似た効果を自宅にいながら実感できるメリットがあります。
酵素液とは?おすすめのポイント
酵素液を使った入浴は、
- バスタブに200リットル程度のお湯を張る
- 酵素液を20~25㏄程度入れてまんべんなく混ぜ合わせる
というシンプルな方法で酵素風呂気分を味わうことができます。
こちらの入浴法は実際に酵素風呂で使われている酵素液を使用して、含有されている野草や薬草の栄養をお肌の内部にたっぷり摂りこみながら、贅沢なお風呂時間を過ごすことができます。